[レポート] Amazon Elastic VMware ServiceにDeep Diveしてきました #MAM237 #AWSreInvent

[レポート] Amazon Elastic VMware ServiceにDeep Diveしてきました #MAM237 #AWSreInvent

こんにちは、AWS事業本部の荒平(@0Air)です。
AWS re:Invent 2024では、ラスベガスへ現地参加しています!

本エントリでは、参加したChalk talkセッション「[NEW LAUNCH] Deep dive into Amazon Elastic VMware Service」について紹介します。
Amazon Elastic VMware Service (EVS)という新サービスのセッションです!
Chalk Talkは事前資料がほぼない状態から、ホワイトボードを使ってトークが展開されますが、今回は資料たくさん&ホワイトボードを使わず、といった展開でした。

3行まとめ

本セッションの内容を要約しました。

  • Amazon Elastic VMware Service (EVS)について、Overviewが説明されました
  • Administaratorが付与されるため、顧客の責任範囲が増えるものの、柔軟性がアップしそう
  • 全てプレビューの情報のため注意。まずは早く触りたい(と筆者は考えています)

セッション概要

Amazon Elastic VMware Service (Amazon EVS) is a simple path to migrate and run your VMware-based workloads to AWS while using existing skills and familiar software. In this chalk talk, walk through the configuration and deployment of a fully-functional VCF-based environment on AWS, using the service console and APIs. With unrestricted administrative access to VMware ESXi, vCenter, NSX, and SDDC Manager, you'll have complete control over network, compute, and storage configurations. Bring your questions and engage with AWS experts to gain a foundational understanding of Amazon EVS.

(訳文)
Amazon Elastic VMware Service(Amazon EVS)は、既存のスキルや使い慣れたソフトウェアを活用しながら、VMwareベースのワークロードをAWSに移行して実行するためのシンプルな方法です。このチョークトークでは、サービスコンソールとAPIを使用して、AWS上のVCFベースの完全機能環境の構成と展開について説明します。VMware ESXi、vCenter、NSX、およびSDDC Managerへの無制限の管理アクセスにより、ネットワーク、コンピューティング、およびストレージ構成を完全に制御できます。Amazon EVSの基礎を理解するために、AWSのエキスパートに質問してください。

スピーカー

  • Talha Kalim, Sr. SysDev Engineer, AWS
  • Sean Lambert, Senior Specialist Solutions Architect, Amazon Web Services

レベル

  • 200 – Intermediate

セッション内容

チョークトーク形式のため、参加者から大量の質問を捌きながら、サービスの説明をしていただけました。

最初に注意事項が説明されましたが、本セッションで発表する内容は全てプレビューでの内容となり、GAされる頃に大幅に変わる可能性があります。

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Amazon Elastic VMware Serviceについて

一言で表現すると、AWSで動作する、セルフマネージド型のVMwareソリューションです。
オンプレミス資産の行き場に困っている企業に対して有力な候補のひとつとなりそうです。

VMware Cloud on AWSとの違いは、顧客(エンドユーザーorパートナー)が自ら管理者権限を取得し、操作します。

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Amazon EVSは、200を超えるAWSサービスと接続を予定しています。期待大です。

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Compute

コンピュートの概要です。
ホストは占有型(.metal)を利用します。今のところは i4i.metalとなりそうです。

会場ではメモリがもっと欲しいよ〜という声がありましたが、しばらくの間、これで足りない場合はホスト増設をする必要がありそうです。
AMDのチップはないのか?という話もありましたが、こちらは今現在検討していないとのこと。サービスリリースに注力するためのようなので、理解できます。

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Storage

ストレージは勿論、先進的なHCIソリューションであるVMware vSANです。
個人的には、ホスト増設の際の挙動がすごく気になりました。早く触ってみたいですね。

また、AWSとしてはサードパーティストレージの統合も検討しているという話がありましたが、これは顧客からのフィードバックがもっと欲しいということでした。
触れるようになったら、ガンガンフィードバックしたいと思います。

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なお、アップデートに関しては顧客管理で、Broadcomからアップデートに関する通知を受け取る必要がありそうです。

Networking

AWSとオンプレミスを接続する際の基本構成です。
Transit Gateway, Direct Connect Gatewayを経由して顧客のデータセンターを接続できます。

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Amazon EVSの場合の接続例です。
必要に応じて、Site-to-Site VPNでの接続もオプションとして用意されています。

NSX EdgeがAmazon EVSのホストネットワークをいい感じにオーバーレイしてくれることを期待です。

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Amazon EVSの管理単位です。EVSの環境につき、1:nでHost Groupを構築し、更にその下にホストが1:nでぶら下がるイメージです。

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顧客はまず、VPCを作成する必要があります。複数の管理LANと、それに対応して十分な数のIPアドレスが必要になります。

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VPCの設定において、ドメイン名・DNSサーバ定義・DHCPの設定は重要な要素です。
DHCP Option Setを利用して、VCFに渡してあげる必要があります。

オンプレミス資産がある場合は、Route53 Resolver Outbound Endpointが必要になりそうです。
また、NTPはAmazon提供の 169.254.169.123 が利用できます。

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VCFのネットワーキングです。
一見複雑に見えますが、VLANごとに仮想マシンが立っておりマイクロセグメントがAmazon EVSでも実現されていることが分かりやすいです。

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Amazon EVSのダイナミックルーティングの概要です。
少なくとも1つ以上、VPC Route Serverがデプロイ先環境に存在している必要があります。

また、プライベートネットワーク向けのルーティングに関しては、このVPC Route Serverが担います。
これに関しては要勉強といった形になりそうです。

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質問まとめ

Chalk Talk中に回答のあった質問の一覧です。ベストエフォートです。聞き逃しているものもいくつかあります。間違っていたらごめんなさい

質問 回答
VMwareについてのサポートはAWSから受けられるか? AWSが第1・2レベルのサポートを提供する(The first and second level of support are going to be provided by AWS. )
詳細は詰めているところのため、変わる可能性がある。少なくとも、顧客の問題に対してAWS/Broadcomにより協力してサポートを行う。
現時点でAmazon EVSが(サイジングや周辺状況を含めて)最適かどうか分からない。コアやメモリの融通然り、今後アップデートされていくのか AWSとして、顧客の検討状況を把握しており、要望があることも知っているが、今は全体のリリース作業を進めている。
将来的には、ニーズに応じて独立してスケールできるようなオプションを持ちたいと考えている。
MAPファンドについて情報はないか? 今現在価格が決定していないため、MAPについても情報は現時点でない。
MAPおよびその他ファンドについてもどのように統合されるかは未定。
他のサービスとの統合予定について。特にMGNチームと会話をしているか? MGNチームと議論は進めている。顧客のフィードバックに基づくので、地域ごとに是非サービスのフィードバックを上げて欲しい。

感想

Amazon Elastic VMware Service (Amazon EVS)についてのセッションは今回初だったのですが、What's Newなどで出ていた情報より一歩踏み込んだ話が聞けて楽しかったです。

ずっとわくわくが止まらないAmazon EVS、早く触りたいぜ!

このエントリが誰かの助けになれば幸いです。
それでは、AWS事業本部 コンサルティング部の荒平(@0Air)がお送りしました!

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